│ 警備員 功労者の紹介 │
人命救助、初期消火、容疑者の確保等の
顕著な功労があった模範となる警備員に
対する表彰受賞者
令和5年7月1日から令和6年6月30日までの間に、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体等から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
山形県
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ALSOK山形(株)阿部 毅 氏
| 功労の概要 |
阿部氏は、令和6年5月24日(金)午後10時20分頃、帰宅後に私用で外出した際、自宅近くの空き家の敷地内から出てきた見慣れない男を発見した。その男は、軍手をしているなど不審であったことから、阿部氏が声を掛けたところ、逃走を図ったため制止したが、男は阿部氏の両腕にかみつき、顔面をひっかくなどしてきたため格闘となった。阿部氏は、軽傷を負いながらも男を取り押さえ、自らの通報により駆け付けた警察官に引き渡した。
男はその後の捜査で、山形市内や天童市内等で空き家等を狙い窃盗を繰り返していたことが判明した。
この功労に対し、山形警察署長から感謝状が贈呈された。
東京都
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セコム(株)古谷 康一郎 氏
| 功労の概要 |
古谷氏は、令和6年4月12日(金)午後10時56分頃、機械警備業務に従事していた際、JR町田駅に隣接する8階建ての商業施設ビルからの火災警報の指令を受けた。古谷氏は、約4分で現場に到着後、該当施設の自動火災報知機盤で警報発生場所を確認し、表示のあった1階テナントに向かったところ、同テナントの惣菜作業場で立ち上る炎を確認したことから、同社の基地局経由で消防への緊急通報を依頼するとともに、備え付けの消火器2本を使用して初期消火を行った。
この功労に対し、町田消防署長から感謝状が贈呈された。
栃木県
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北関東綜合警備保障(株)磯 政志 氏
| 功労の概要 |
磯氏は、令和5年8月5日(土)午後7時45分頃、花火大会の警備業務に従事していた際、観覧客の女性から痴漢被害の申告を受けたため、同被害者から被疑者の人相と着衣を聞き、付近を検索したところ、類似の男を発見した。その男の動向を注視していたところ、別の女性への痴漢行為を現認したことから、大会警備本部へ連絡した上で男の身柄を確保し、大会警備本部からの通報で駆け付けた警察官に引き渡した。
この功労に対し、足利警察署長から感謝状が贈呈された。
静岡県
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セーフティガード(株)久米 進 氏
| 功労の概要 |
久米氏は、令和6年5月4日(土)午後4時頃、観光名所の駐車場での交通誘導警備業務が終わり、帰り支度をしていた際、靴を履かずに一人でいる男児を発見した。
久米氏は「現場は車両が何台も通過するなど危ない場所であり、また、誰かに連れ去られたら大変なことになる」と思い、男児に駆け寄り声を掛けたところ「あっち、あっち」としか言わないことから、無線で同僚と連絡を取りながら、男児を抱えて付近で保護者を探すなどした後、近くの店舗を通じて警察への通報を依頼した。
男児の自宅は、現場から300メートル離れたところにあり、家人から「2歳の子供がいなくなった」との通報を受けた警察署員が捜索を開始しようとしたところで、無事に発見、保護された。
この功労に対し、島田警察署長から感謝状が贈呈された。
静岡県
エスピトーム(株)
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山崎 優人 氏
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杉山 翔太 氏
| 功労の概要 |
山崎氏と杉山氏は、令和5年11月5日(日)午後5時頃、大規模イベントの警備業務に従事していた際、女性のスカート内にカメラを向けて盗撮していた男に気付いた目撃者から報告を受けた。山崎氏は、杉山氏と共に被疑者の男を監視していたところ、男が突然逃走を図ったことから、連携を取り合い、男を約100メートル追跡して身柄を確保し、警備本部からの通報で駆け付けた警察官に引き渡した。
この功労に対し、静岡中央警察署長から感謝状が贈呈された。
愛知県
中部相互警備保障(株)
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坂本 篤則 氏
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池田 詔之 氏
| 功労の概要 |
坂本氏は、令和6年5月21日(火)午後1時18分頃、ショッピングモールの1階バックヤードにおいて4月に入社したばかりの池田氏に業務指導を行っていたところ、従業員から体調の悪いお客様がいる旨の連絡が入ったことから、坂本氏は池田氏と共に連絡のあった場所へ向かった。2人が現場に到着すると、エスカレーター横のソファーで70歳位の男性が、たまたま隣に座っていた一般のお客様に抱えられぐったりしていた。坂本氏が男性の状態を確認するも意識、呼吸共になかったため、119番通報を実施後、男性を床へ寝かせ胸骨圧迫を開始するとともに、池田氏にサービスカウンターに設置してあるAEDを持ってくるように指示した。男性は、胸骨圧迫中、口だけが動く死戦期呼吸を繰り返していたことから、池田氏は持ってきた AEDを使い、教育訓練で習得した方法でパッドを装着し、AED の指示に従い電気ショックを実施した。その直後に坂本氏が胸骨圧迫を再開し、池田氏と同ショッピングモールの従業員が交代しながら胸骨圧迫を継続した。
その後、救急車のサイレンが聞こえたため、坂本氏からの指示を受けた池田氏が店舗平面駐車場からバックヤード駐車場へ救急車を誘導後、買物客で混雑する中、救急隊を現場まで動線を確保しながら誘導し、救急隊に引き継ぐとともに、救急隊がストレッチャーで搬送する際にも、坂本氏と池田氏が動線の確保や先導を行い、救急隊の円滑な移動を支援した。
男性は、救急隊が現場に到着した際には心拍が再開しており、病院へ搬送後、一命を取り止め、後遺症も残らず、無事に社会復帰した。
この功労に対し、名古屋市南消防署長から感謝状が贈呈された。
愛知県
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(株)コアズ平野 守 氏
| 功労の概要 |
平野氏は、令和6年7月6日(土)午後2時10分頃、公営競技場において交通誘導業務に従事していた際、明らかに酔っていると思われる高齢の男性が千鳥足で歩いていたため、転ばなければいいなと思いながら行動を注視していると、その男性が駐車してあった車に乗り込み運転しようとした。このまま車を運転して交通事故を起こせば大変なことになると思い慌てて男性に駆け寄り、「酔っぱらって運転してはダメです」と声を掛けたところ、「お前には関係ないだろう」とわめきながら、車内にあった切り出しナイフのさやを外して、平野氏に向かってきたため、習得していた護身術で男を制圧し、身柄を確保した。
この功労に対し、愛知県中村警察署長から感謝状が贈呈された。
大阪府
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セコム(株)小松 勇貴 氏
| 功労の概要 |
小松氏は、令和6年6月17日(月)午後6時40分頃、機械警備業務の対応を終え事業所に帰社途中、自動火災報知器のベルが鳴動していることに気付いたため、辺りを見渡したところ、付近のマンションの一室から吹き出る煙を発見した。小松氏は、直ちに119番通報を実施するとともに、自身も該当のマンションに急行し、煙が出ていた部屋へ向かったところ、室内には黒煙が充満していた。逃げ遅れた人がいないか小松氏が室内に向かって声を掛けたところ、室内から返答があったため、低い姿勢で中に入り、室内で倒れていた男性を担いでマンションの共用廊下の安全な場所へ救出した。その後、複数の消火器を使用して初期消火を行い、駆け付けた救急隊に引き継いだ。
この功労に対し、大阪市長から表彰状が贈呈されるとともに、大阪府西警察署長から感謝状が贈呈された。
島根県
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企業警備保障(株)松尾 翼 氏
| 功労の概要 |
雲南警察署では、令和5年12月18日(月)に「数日間、女子中学生が所在不明になっている」との届出を受け、捜査が行われていた。
松尾氏は、翌19日(火)午前10時40分頃、大型ショッピングセンターで施設警備業務に従事していた際、同ショッピングセンタ ーの保安部長から、犯罪被害の恐れのある所在不明者の手配を受けたため、添付されている写真を確認したところ、当該所在不明者は、前日、開店して間もなくベンチで横になり寝ていたことを注意した人物であり、その日もフードコートに来店しているのを把握していたことから、この旨を同保安部長経由で所轄警察署へ通報した。その後、フードコートへ向かった松尾氏は、すぐに所在不明者を発見したが、その傍らには若い男が同伴しており、この状況を警察に連絡するとともに2人の行動を監視し、駆け付けた警察官と共に周囲を囲み、警察官の声掛けにより2人をそれぞれ確保した。
その後の捜査で、男はSNSで同女子中学生と知り合い誘拐した後、携帯電話の電源を切らせており、松尾氏の情報がなければ、発見が困難な状況であった。
この功労に対し、雲南警察署長から感謝状が贈呈された。
岡山県
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セコム(株)川口 紀生 氏
| 功労の概要 |
川口氏は、令和6年1月22日(月)午後3時25分頃、ホームセキュリティ契約先への顧客訪問のため社有車で走行中、市道に接する遊歩道上において、60歳代位の男性と40歳代位の女性がつかみ合ってもめている現場に遭遇した。
川口氏は、「DV 等男女間トラブルではないか」「すぐに仲裁に入らないと傷害事件に発展する」と思い、車両を安全な場所に停車し、直ちに男女のもとへ駆け付け、事情を聞こうとしたところ、女性から「助けてください。この人は下着泥棒です」と助けを求められた。男が女性の手を振りほどき逃走しようと暴れたことから、川口氏は女性の身に危険が及ぶのではないかと感じ、激高する男を女性から引き離して男を制止し、携帯電話を奪おうとする男に、自らは警備会社の者であり、暴れても無駄であるから、おとなしくするよう諭すとともに、自ら110番通報を行い、警察官が到着するまでの約5分間、男をベンチに座らせて説諭を続け、駆け付けた警察官に引き渡した。
この功労に対し、岡山南警察署長から感謝状が贈呈された。
広島県
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(株)保安警備石河内 博 氏
| 功労の概要 |
石河内氏は、令和5年12月16日(土)午後7時40分頃、商業施設において、万引き防止・検挙等のため私服で保安警備業務に従事していた際、テナント従業員から「変な男がいます。すぐ来てください」と連絡があったことから、同従業員に制服の施設警備員にも連絡するよう伝え、店内を捜索したところ、1階薬売り場付近で右手に刃物、左手にモデルガンを所持してゆっくりと歩きながら「金を出せ、金を出せ」とわめき、周囲を威嚇している20歳代位の男を発見した。石河内氏は、事故防止のため男の後方を追尾していたが、テナント従業員等からの通報で駆け付けた警察官が男に「おい」と声を掛けると、一瞬立ち止まったことから、石河内氏が隙をついて背後から男を羽交い絞めにしたところ、男は手に持っていた包丁とモデルガンを床に落としたため、警察官と共に男を床に引き倒し、取り押さえた。
この功労に対し、広島南警察署長から感謝状が贈呈された。
長崎県
アルファ綜合サービス(株)
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弥富 宏 氏
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加藤 広宣 氏
| 功労の概要 |
弥富氏と加藤氏は、令和5年12月23日 ( 土 ) 午後3時頃、大型複合施設の臨時駐車場出入口において、交通誘導警備業務に従事していた際、海(港)に落ちた人を見つけた通行人から助けを求められたことから、直ちに現場に向かったところ、50歳代位の男性が、腰付近まで海水に浸かり、岸壁にしがみ付いて身動きが取れない状況となっていた。
弥富氏と加藤氏は、直ちに110番通報するとともに、同大型複合施設の防災センターへ浮輪を取りに行き、男性をその浮輪につかまらせて陸の方へ誘導し、救助した。
本件発生時は、真冬であったことから、救助が遅れていた場合、生命を左右することも考えられる状況だったが、男性は救助時、低体温の状態であったため救急車で病院に搬送されるも負傷等なく、すぐに帰宅することができた。
この功労に対し、佐世保警察署長から感謝状が贈呈された。
人命救助、初期消火、容疑者の確保等の
顕著な功労があった模範となる
警備員に対する表彰受賞者
令和4年7月1日から令和5年6月30日までの間に、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体等から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
岩手県
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セコム(株)村上 良文 氏
| 功労の概要 |
村上氏は、令和4年12月30日(金)午後6時50分頃、自家用車で帰宅途中、盛岡市内の国道4号線(片側2車線)の交差点で信号待ちにより先頭で停車していたところ、後続の乗用車に追突された。
村上氏は車両から降車し、相手車両を確認したところ、相手車両のボンネットの隙間から煙が出ており、すぐに炎が上がってきたため、110番通報を行った。さらに、相手車両の運転席を確認したところ、40歳代の男性が呆然としたまま降車できない状況であったため、即座に運転席に駆け寄り男性を車両から降ろし、車両から離れた歩道上の安全な場所まで移動させ、自身と男性の安全を確保した。結果的に、相手車両は炎上し大破したが、村上氏が追突事故の被害を受けながらも冷静沈着に対応したことにより、尊い人命を救った。
この功労に対し、岩手県盛岡東警察署長から感謝状が贈呈された。
千葉県
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綜合警備保障(株)石井 大 氏
| 功労の概要 |
石井氏は、令和4年7月3日(日)午前4時頃、機械警備業務に従事中、警備対象先であるコンビニエンスストアから携帯型非常押釦警報を受信したため、現場へ直行したところ、店内で20歳代の男が熊手のような凶器を振りかざしており、警察官2名が「さすまた」を構えて対峙していた。
男は強盗目的で来店しており、自転車に乗車したまま入店し、乗ってきた自転車を商品棚に投げ付け、商品のワイン等を割るなどして暴れた。当時、勤務していた女性店員2名は、隙を見て逃げ出し110番通報を行い無事であった。
警察官1名が店外のパトカーに応援要請に向かう際、石井氏はその警察官から「さすまた」を受け取り、男に向けて構え、もう1名の警察官と共に男と対峙した。その後、石井氏と共に対峙していた警察官が、男に対して拳銃を構え「抵抗をやめろ。やめないと撃つぞ」と警告すると、強盗犯人は店舗出入口から外へ逃げ出したが、応援要請で駆け付けた警察官に取り押さえられ、強盗未遂の現行犯で逮捕された。
この功労に対し、千葉県香取警察署長から感謝状が贈呈された。
千葉県
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セコム(株)鈴木 駿大 氏
| 功労の概要 |
鈴木氏は、令和5年4月6日(木)午後4時頃、夜勤のため通勤途中、JR千葉駅のホームにおいて、女子高校生が真剣な表情で40歳代の男の腕をつかみ、言い争っているところを目撃した。
男が、女子高校生の手を振りほどき、電車内に逃げ込み、隣の車両へ移動したことから、鈴木氏が女子高校生に声を掛けると「盗撮された」との返答を受けたため、男を追って確保するとともに、ホームに出ることを促しホームに降ろしたところ、手を振り払うなど抵抗したため、付近に居合わせた男性と共に取り押さえた。その後、他の乗客からの通報で駆け付けた警察官に男の身柄を引き渡し、男は千葉県迷惑防止条例違反の容疑で逮捕された。
この功労に対し、千葉中央警察署長から感謝状が贈呈された。
神奈川県
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セコム(株)田辺 亮一 氏
| 功労の概要 |
田辺氏は、令和4年12月19日(月)午後7時12分頃、機械警備業務に従事中、警備対象先である高等学校から侵入警報を受信し、現場へ直行した。
基地局から即時110番通報を行ったが、田辺氏が警察官よりも早く到着したため校門を開けて敷地内へ入ったところ、20歳代前半の男が、校門と校舎間の駐車場にいた。田辺氏が男に声を掛けると「在校生の兄で、弟に頼まれ忘れ物を取りに来た。学校の職員には了承を得ている」と申し出たが、田辺氏は不審感を抱いたため、警察官が到着するまで男が逃走しないように会話を継続し、駆け付けた警察官に男の身柄を引き渡した。
男は建物への侵入目的で敷地内に入ったが、建物への被害(ガラス破損等)はなく、被害の未然防止を図ることができた。この功労に対し、神奈川県瀬谷警察署長から感謝状が贈呈された。
岐阜県
(株)イビデンキャリア・テクノ
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飯田 聖司 氏
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吉田 芳成 氏
| 功労の概要 |
飯田氏と吉田氏は、令和4年9月10日(土)午前1時10分頃、警備対象施設で施設警備業務に従事中、飯田氏が当該敷地内において屋外を巡回警備していたところ、同敷地内に隣接する深さ約2mの用水路の方角から女性のか細い声が聞こえたため、声がする方向を懐中電灯で照らしたところ、用水路のコンクリート側壁上部に人の手が出ているのを発見した。すぐに駆け寄り確認したところ、高齢女性が用水路で助けを求めていた。このまま放置すると女性の生命に危険がおよぶと判断し、すぐに女性を救助すべく引き上げを試みたが用水路が2mと深く、単独で救助することが困難であると判断し、同僚の吉田氏に携帯電話で連絡して応援を要請した。約3分後、吉田氏が現地に到着したため、飯田氏が用水路内に下り、下から女性を抱え上げるように持ち上げ、用水路脇で待機している吉田氏が引き上げ、なんとか用水路から女性を救助することができた。
当該女性の衣服は用水路の水で濡れていたが、けがは擦り傷程度で軽傷であり、受け答えもしっかりしていたことから、警察に通報するとともに、女性の親族に連絡し、飯田氏が女性を自宅まで送り届けて親族に引き渡した。
この功労に対し、岐阜県大垣警察署長から感謝状が贈呈された。
愛知県
(株)ユーコム
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武山 栄彦 氏
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蒲生 裕一 氏
| 功労の概要 |
武山氏と蒲生氏は、令和5年6月5日(月)、警備対象先である大型店舗で施設警備業務に従事していた。
同店は、駐車台数1,500台の5階建ての立体駐車場を有し、会社からは「最近、特に昼間の気温が高くなってきたので、駐車場巡回の際には、子どもの車内置き去りに注意するように」と指示を受けていた。
午後3時15分頃、武山氏が駐車場出入口で立哨中、20歳代の女性が、乗用車の後部座席のベビーシートに、乳児を乗せて駐車場に入るところを現認した。当日は蒸し暑く、両氏は熱中症に注意しながら勤務に就いており、日頃から子ども連れの来店客の行動は、注意して監視をしていた。
武山氏は、当日の子ども連れの来店客は20歳代の女性が運転する乗用車のみであり、車内に子どもが置き去りにされたら、命にかかわる事案になる可能性が大きいと判断し、蒲生氏に無線で駐車場を確認するように指示した。
女性が駐車場へ入ってから約15分後、蒲生氏が該当車両を発見し、後部座席のベビーシートに横たわる乳児を確認したため、契約先を通じて店内放送で運転者の女性を呼び出すとともに、119番および110番通報を行い、乳児が重篤な状態になる前に無事に保護することができた。なお、母親の女性は、後日、保護責任者遺棄事件の被疑者として逮捕された。
この功労に対し、愛知県岡崎警察署長から感謝状が贈呈されるとともに、両氏の勤務先である株式会社ユーコムに対しても、愛知県警察本部生活安全部長から感謝状が贈呈された。
京都府
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全日本パトロール警備保障(株)森 忠司 氏
| 功労の概要 |
森氏は、令和5年3月6日(月)午前2時30分頃、警備対象先である大学の施設警備業務に従事中、当該敷地内を巡回警備していたところ、本来消灯されているべき地下へ通じる通路脇のロッカールームから漏れている灯りを発見した。
同室の出入口扉を確認すると、施錠されているはずの扉が無施錠であったことから不審に思い室内を検索したところ、室内の奥の隅に潜んでいる40歳ぐらいの男を発見した。森氏は、大声で「何をしている。出てこい」と呼びただしたところ、男は観念して進み出たため、事務所まで連れて行き110番通報を行った。その後、駆け付けた警察官に男の身柄を引き渡し、男は建造物侵入の現行犯で逮捕された。
この功労に対し、京都府上京警察署長から感謝状が贈呈された。
兵庫県
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近畿システム管理(株)濱崎 宗成 氏
| 功労の概要 |
濱崎氏は、令和5年5月23日(火)、午前中に職場で行われた現任教育で、心臓マッサージの救護に関する講義を受講した。その帰宅途中の午後1時35分頃、川沿いのバス停でバスを待っていたところ、堤防の下の川にうつ伏せで浮いている80歳代の女性を発見した。
濱崎氏は、高さ3メートルの堤防の斜面を下って川に入り、女性を堤防の斜面にあおむけ状態でもたれかけさせたところ、女性の唇は紫色に変色し、舌が力なく出ていたため、「大丈夫ですか?」と大声で呼び掛けながら頬をたたくも全く反応がなかった。濱崎氏は、午前中の現任教育で習得した心臓マッサージによる救護方法を思い出し、心臓マッサージを繰り返しているうちに、女性が口から水を吐き出したため、引き続き心臓マッサージを行い、付近にいた方からの通報により到着した救急隊員に現場を引き継いだ。
この功労に対し、兵庫県伊丹市消防局長から感謝状が贈呈されるとともに、兵庫県知事から「のじぎく賞」が贈呈された。
愛媛県
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愛媛綜合警備保障(株)延永 大空 氏
| 功労の概要 |
延永氏は、休日であった令和5年2月12日(日)午後9時35分頃、機械警備業務の契約先である飲食店へ食事に出掛けた。
延永氏が食事をしていると、酒に酔った36歳の男が来店し、男性店員から季節外れの夏季限定メニューの注文を断られたことに激高して声を荒げ、厨房に逃げ込んだ店員を追って厨房にまで入り込み、大声で暴言を吐き店員を脅していた。
延永氏は、すぐさま男に声を掛けて制止するとともに、店外へ連れ出して説諭し、店側からの通報で駆け付けた警察官に男の身柄を引き渡したところ、男は犯行を認め、脅迫罪で現行犯逮捕された。この功労に対し、愛媛県松山東警察署長から感謝状が贈呈された。
宮崎県
(株)F・Cガード
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鉾立 修 氏
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鉾立 薫 氏
| 功労の概要 |
鉾立夫妻は、令和5年6月30日(金)午後6時頃、私行において、大雨で増水し始めていた筑後川の堤防道路を乗用車で走行中、土砂降りの雨の中、傘を差さず堤防ののり面にいる9歳女児を発見した。
夫妻は、女児が心配になり乗用車を止めたところ、女児がのり面から増水した川の中へ自ら入っていくのを目撃したため、鉾立修氏は、直ちに乗用車から降りてのり面を下り、自らの危険を顧みることなく増水し始めた川の中に入り、腰部まで入水している女児を抱きかかえて川の中から救助した。その後、鉾立薫氏が110番通報するとともに、女児を車内で保護し、励まし続け、駆け付けた警察官に女児を引き渡した。
この功労に対し、福岡県久留米警察署長から感謝状が贈呈された。
人命救助、初期消火、容疑者の確保等の
顕著な功労があった模範となる
警備員に対する表彰受賞者
令和3年7月1日から令和4年6月30日までの間に、人命救助等を行ったことによって、警察、消防、自治体等から表彰を受けた方々等を表彰するものです。
福島県
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ALSOK福島(株)三木 健司 氏
| 功労の概要 |
三木氏は、午前0時20分ごろ、機械警備業務従事中に、大型商業施設から火災警報を受信した。現場へ到着して最終退館口から入館した際は、館内に臭気と天井に薄い煙が立ち込めていた。警報表示箇所である惣菜調理室へ到着したところ、部屋の中央でポリバケツが燃焼しているのを発見した。ポリバケツの近くには、惣菜包装用の容器や紙類、調味料等の可燃物があった。
三木氏は、直ちに基地局へ報告するとともに、火柱は膝上から腰の高さであったため初期消火が可能であると判断し、惣菜調理室入口付近に設置してある消火器を使用して初期消火を実施し、炎と煙は収まった。その後、店舗バックヤード搬入口シャッターを開放して消防車を誘導し、消防隊が消火活動を実施した。
この功労に対して、双葉町地方広域市町村圏組合消防本部消防長から感謝状が贈呈された。
埼玉県
綜合警備保障(株)
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加藤 大智 氏
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遠藤 直人 氏
| 功労の概要 |
加藤氏と遠藤氏は、午後3時50分ごろ、貴重品運搬警備業務従事中に、現金輸送車を遠藤氏が運転し、加藤氏が警乗して国道を走行していたところ、進行方向左側の歩道上に倒れている傷病者と自転車を発見した。両氏は、安全を確認しながら自車のハザードランプを点灯させて、道路の左側端に停車させ、2人で傷病者へ駆け寄った。そこには50歳代男性が自転車の下敷きの状態で倒れており、加藤氏が傷病者に対して声掛けをするも応じず、意識がなく呼吸や脈拍が認められない状態であったため、心肺停止状態であると判断し、加藤氏が119番通報し、遠藤氏は、傷病者を発見し救護を行う旨を会社へ報告。その後、加藤氏と遠藤氏は交代しながら心臓マッサージを行った。通報から約10分後に救急隊が到着し、救急隊員に傷病者を引き渡した。
この功労に対して、寄居警察署長から感謝状が贈呈された。
千葉県
(株)コアズ
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大澗 直樹 氏
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宮澤 雄介 氏
| 功労の概要 |
大澗氏は、午後3時20分ごろ、物流施設において出入管理業務中に、守衛室前の県道を徐行で逆走する軽自動車を発見した。該当車両は、運転手がハンドルにうつ伏せの状態であった。大澗氏は勤務する物流施設の防災センターへ無線にて状況を報告し、中央分離帯をこすりながら走行する当該車両に駆け寄って運転席ドアを開放し、車内に潜り込み、左足でブレーキを踏んで交差点の手前で停止させ、ギアをパーキングに入れ、右手で足元のパーキングブレーキを押し込んだ。運転手の男性を確認したところ、熱中症の疑いが認められたことから、車内の冷房を最大に効かせて、車内温度の低下を試みた。
宮澤氏は、守衛室にて大澗氏との勤務交代をし、防災センターへ戻る途中に大澗氏からの防災センター宛の無線を傍受したため、当該車両が停止している所まで駆け付け、二次被害の防止のため交通誘導を実施した。
大澗氏は、男性に声掛けをして、シートベルトを緩め、自ら119番通報を実施し、冷えたペットボトルを運転者の脇の下に当てる等の救護活動を救急隊が到着するまで行い、到着した救急隊へ男性を引き渡した。
この功労に対して、印西警察署長から感謝状が贈呈された。
山梨県
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(有)エース警備大坂 龍彦 氏
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(株)タスクマスター村田 光 氏
| 功労の概要 |
大坂氏と村田氏は、午後2時ごろ、高速道路工事の交通規制区間において、交通誘導警備業務従事中に、高速道路のバスストップ付近を、業務車両にて移動していたところ、前方約500mの地点に追い越し車線を逆走してくる軽自動車を発見したため、直ちに自車をバスストップ引き込み線に駐車した。村田氏は、後方から追い越し車線を走行してくる車両に対して発煙筒と大旗を振り、走行車線に誘導し、大坂氏は、逆走してくる軽自動車に対して停止するよう、運転者に合図を送り停止させ、バスストップの引き込み線へ誘導した。軽自動車の運転席側は、ドアミラーが根元から折れた状態で、前方フェンダー部から運転席ドアには擦り傷があり、運転者は80歳代男性で、助手席には6歳位の女児と、後部座席には高齢女性1名が乗車していた。
大坂氏が、高速道路管制へ連絡し状況を報告したところ、約10分後に警察官が現場へ到着したため現場を引き継いだ。
この功労に対して、山梨県警察本部交通部高速道路交通警察隊長から感謝状が贈呈された。
愛知県
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(株)大日警上原 経寛 氏
| 功労の概要 |
上原氏は、午前10時ごろ、機械警備業務従事中、埠頭にて、機械警備業務車両内で一時的な待機中に、後方から「ギ―」という、アクセルを限界まで踏んだようなタイヤ音が聞こえたため振り向くと、約3メートル下の海にワゴン車が落下する光景を目撃した。急いで落下場所へ駆け寄り、警察と消防へ通報後に、落下した自動車から脱出した運転手である70歳代男性めがけて、車載している浮き輪を投げ込んだ。ところが男性は、浮き輪につかまることも、輪に体を通すこともできない状態であった。助かろうと必死にあえぐ男性の動きは徐々に鈍くなり、水面に浮かぶだけの時間が長くなってきた。上原氏はこのままではいけないと判断し、落下を目撃してから約4分経過した頃に、制服を脱いで、近くの階段から水深約4メートル、水温約7度の海中に入り、約5メートル先に浮かんでいる男性に近づき、男性の首を自身の右腕で抱え込み、階段まで泳いで戻ったところ、通報から約6分後に警察官と消防隊が到着したため、男性を引き渡した。
この功労に対して、名古屋市港消防署長から感謝状が贈呈された。
大阪府
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近鉄ファシリティーズ(株)出村 雅敬 氏
| 功労の概要 |
出村氏は、午後8時45分ごろ、13階建ての施設警備対象先で施設監視業務従事中に、屋上へ出る扉の侵入センサーが立て続けに作動したため現地に急行したところ、屋上へ出る非常扉が解錠状態となっており、防災センターへ応援要請及び110番通報の依頼を行い、屋上階を点検した。
出村氏が屋上の点検を実施していたところ、人の気配を感じ、40歳代女性を発見した。女性は、コンクリートの手すりから上半身を乗り出し、今にも飛び降りそうな状況であったため、出村氏は、女性に「落ち着いてください」と優しく声掛けを行い、近くに駆け寄ってから女性を抱きかかえ、迅速に手すりから離れた場所まで移動させた。その後、防災センターからの通報により到着した警察官に引き渡した。
この功労に対して、天王寺警察署長から感謝状が贈呈された。
奈良県
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(有)ワールドセキュリティーサービス松田 浩二 氏
| 功労の概要 |
松田氏は、午後10時35分ごろ、部下3名を指揮して、高速道路において、交通誘導警備業務従事中に、施工業者から逆走する普通自動車がいる旨の情報提供を受けた。直ちに部下の隊員に対して、隊員の適正配置による受傷事故防止の徹底を指示した。松田氏は、逆走車両を停止させるためには、大型トラックで走行車線をふさぐことが必要であると判断し、規制帯の最先端に移動して、大型トラックの通行に備えた。しばらくすると、順行する大型トラックが見えたことから、ドライバーに停止を求めるとともに、停止後はハザードランプやヘッドライトを点灯させるなどの協力要請を行い、逆走車両との衝突防止措置をとった。間もなくして、逆走する普通自動車を確認したため、松田氏は減速を促し停止させ、直ちに規制帯の中に引き込み、重大事故の発生を未然に防止した。その後、現場に到着した警察官に現場を引き継いだ。
この功労に対して、近畿管区警察局広域調整部高速道路管理官から感謝状が贈呈された。
岡山県
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綜合警備保障(株)大野 提亮 氏
| 功労の概要 |
大野氏は、午前11時8分ごろ、機械警備業務従事中に、非常警報対応のため機械警備車両で片側2車線の県道の左側車線を走行していた。男性が運転する自転車が、渋滞している中央車線の普通自動車等の間から無謀な横断をし、大野氏の前方を走行している普通乗用車のフロント部分に衝突するのを目撃した。すぐに自車を道路の左側端に停車させ、道路上に転倒した男性に駆け寄ったところ、男性は40歳代で、側頭部から激しい出血があり、直ちに救護に当たらなければならない状態であった。男性に意識があったことから、大野氏は二次災害を防止するために、安全な歩道上に移動させた。その後、速やかに119番通報をした後、所属部署へ連絡して人命救助を行う旨を報告し、非常警報の対応は別の隊員を進行させるように要請をした。大野氏は、男性の頭部の傷口を直接圧迫止血法で止血するとともに励ました。通報から約15分後に救急隊員が到着したため男性を救急隊に引き渡し、その約10分後に警察官が到着するまで、交通誘導を行い、負傷者及び衝突した事故車両、自転車に関係する二次災害を防止した。
この功労に対して、岡山南警察署長から感謝状が贈呈された。
岡山県
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綜合警備保障(株)樋口 竣介 氏
| 功労の概要 |
樋口氏は、午前6時20分ごろ、機械警備業務従事中、異常警報対応のため、片側1車線の県道を機械警備車両で警備対象施設へ急行中に、進行方向の道路上に原付バイクが破損した状態で転倒しており、傍に顔面血だらけの中年男性が倒れ込んでいるのを発見した。直ちに自車を近隣のガソリンスタンドの了承を得て空きスペースに駐車し、倒れている男性に駆け寄ったところ、付近には気が動転して、どうして良いか分からない素振りの事故の当事者と思われる中年夫婦が立っていた。倒れている男性は、意識があることは確認できたが、自力で立つことができなかった。事故当事者である夫婦に119番通報をするよう要請するとともに、負傷している男性を救護しながら110番通報を行った。その後、付近の人に男性の救護を任せ、転倒していた原付バイクを二次災害防止等のため路肩に移動させ、通報から約10分後に到着した救急隊に負傷している男性を引き渡し、警察官が到着するまで交通誘導を実施した。
この功労に対して、玉野警察署長から感謝状が贈呈された。
鹿児島県
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セコム(株)濱川 孝平 氏
| 功労の概要 |
濱川氏は、午後10時30分ごろ、在宅中に屋外からのパチパチという音と焦げるような臭いに気づき、部屋の窓を開けて確認すると、80歳代の夫婦が居住する住宅から煙が上がっており、火災であることを確認した。そこで、濱川氏は自宅近くに居住する両親へ連絡し、119番通報をした後に、火災が発生している住宅に両親と共に向かった。火災現場付近に当該夫婦が見当たらなかったので、父親と共に住宅内に入って探したところ、居室内でうずくまっている夫婦を発見したため、父親と協力して夫婦を介助しながら誘導して屋外に避難させた。幸いにも夫婦は身体的な異常はなく無傷で救出されたため、救急搬送をされることはなかった。
この功労に対して、鹿児島県鹿児島中央消防署長から感謝状が贈呈された。